ホーチミン市警察は4日、同市5区の販売店「ドクトゥー」の店主ズオン・ティ・トゥー(50歳・女)を「希少野生動物保護規定違反」容疑で逮捕した。
これに先立つ3月20日、同市警察環境警察局と同市市場管理支局の合同捜査チームは「ドクトゥー」を立ち入り検査し、多くの野生動物製品を発見・押収した。また同市ゴーバップ区のトゥー容疑者の自宅からも、サイの角2.7キログラム、トラの毛皮2キログラム、象牙20キログラム、クマのきば0.8キログラム、トラのつめときば33セットなどを発見・押収した。
調査の結果、これらの動物の多くが国際自然保護連合(IUCN)が「絶滅危ぐ1B類(近い将来に絶滅の危険性が高いもの)」に指定している希少野生動物のものであることが分かった。トゥー容疑者は、野生動物製品の売買は2008年から行っており、今回警察が押収した製品の総額は約10億ドン(約550万円)と供述している。