メコンデルタ地方ティエンザン省で4月27日、結婚式帰りの夫婦がバスの車内で親しくなった女性を家に招いたところ、睡眠薬を盛られて家族全員が意識不明状態で病院に搬送される事件が起きた。搬送されたのはグエン・バン・タインさん(49歳)、妻のフエさん(45歳)、タインさんの母親クットさん(73歳)、息子のルアンちゃん(8歳)で、タインさんとルアンちゃんは27日夜までに意識を回復した。
警察によると、タインさんとフエさんは26日午後、同省ミート市で行われた親せきの結婚式から帰宅するためバスに乗っていたところ、年齢50歳前後の女と親しくなったという。この女は、金に困っているので土地を売りたい、誰か紹介してくれるのであれば高額の仲介料を支払うとタインさん夫婦にもうけ話を持ちかけた。
これを信用したタインさん夫婦は女を自宅に招き、女の側も市場に買い出しに行って料理をするなど非常に友好的な態度を取っていたという。ところが翌朝、この女のいれたコーヒーを飲んだところ、一家全員が意識不明になった。タインさんは意識を回復した後、自宅にはもともと貴重品はなかったと話している。警察は逃げた女の行方を追っている。