1月31日午前7時ごろ、北中部ハティン省ロックハー郡フーリュー村で同村在住のファン・チョン・ティエットさん(25歳・男性)が木で首を吊って死んでいるのが発見された。 このため、ティエットさんの家族と地元の役所の関係者らがティエットさんの遺体を木から下ろして運び出そうとしたところ、思いもよらぬ妨害に遭うことになった。ティエットさんが自殺した場所を取り囲む位置に畑を所有する同村在住のファン・ナムさん、ファン・ズンさん、ファン・コンさんの3家族は、旧正月(テト)を迎えて早々自分たちの土地を遺体が横切るのは縁起が良くないと主張、柵を設けるなどして頑として遺体の搬出を拒否した。
フーリュー村人民委員会のグエン・シー・ビン主席が3家族の説得を試みたが、結局同意が得られなかったため、遺体発見から6時間後の午後1時になってティエットさんの家族が強行突破によって遺体を運び出すことになった。この際には警察関係者や多くの村人が立ち合ったため、3家族が実力行使に訴えることはなく、無事に遺体が運び出された。
ティエットさんは家族内のトラブルを苦に1月30日午後10時ごろに自殺したとみられている。