ハノイ市人民裁判所は12月25日、けんかの仲裁に入った老人をけって湖に突き落としたチャン・トゥアン・ミン被告(38歳・男)に傷害罪で禁固8年の判決を出した。
この事件は2008年3月8日夜、市内のタイ湖畔でミン被告が妻に暴力を奮っているところに、マオさん(64歳)という男性が通りかかったことに端を発している。「暴力を止めなければ警察に通報する」とマオさんに言われたミン被告は、反省するどころか逆上してマオさんを追いかけ、湖のほとりに追い詰めるとけって水の中へ突き落とした。マオさんは病院に救急搬送されたが、約半月後に死亡した。一方ミン被告は逃亡を続け、4月4日になって警察に自首していた。
今回の事件についてマオさん側の弁護士は、「年長者からの当然の忠告に逆切れした上に、相手が自分より力の弱い老人であることを承知の上で暴力に訴えた行為は傷害罪ではなく殺人罪に相当する」と主張したが、この主張は退けられた形となった。