ハノイ市警察は15日午後、同市リートゥオンキエット通りのレストランで同市ホアンキエム区人民裁判所のブー・バン・ルオン裁判官を収わいの現行犯で逮捕した。
調べによると、ルオン裁判官は自身が担当する土地を巡る民事訴訟の当事者双方に対し、どちらか先に1億5000万ドン(約88万円)のわいろを支払った方を勝たせてやるともちかけたという。当事者の片方が支払いに応じ、わいろの一部として準備した7000万ドン(約41万円)をルオン裁判官に渡したところで警察が現れ御用となった。
ルオン裁判官の上司である同区人民裁判所のチャン・スアン・ラム裁判長は、「職務をよくこなし経済的にも困っていないはずのルオン裁判官が、わいろを受け取って捕まったと知り驚いている」と語った。ルオン裁判官は民事訴訟を専門としており、逮捕時にも数件の案件を担当していたという。