10日午前11時半ごろ、東南部ドンナイ省タムフオック工業団地内にあるタムフオック社の社員食堂で、昼食用の仕出し弁当がまずいと文句を言った社員らに腹を立てた仕出し弁当業者フーフオンの配膳係らが電話で加勢を呼び刃物やこん棒を手にして暴れまわるという事件が起きた。
タムフオック社側社員の証言によると、弁当がまずいと文句を言ったうちの1人が食事を吐き出して立ち去ったあと、弁当業者側の係員が携帯電話でどこかに連絡していたという。およそ30分後、若い男ら十数人がフーフオンのマークを付けた車で乗り付け、弁当に文句を付けた社員を探して車で連れ去ろうとした。これを制止されると、男らは刃物やこん棒を振り回して暴れ回り多くの社員にけがを負わせて車で逃走した。
暴力を奮われ病院に救急搬送された社員の中には、外傷だけではなく突然職場で襲われたショックから精神的に不安定になっている人もいるという。また、事件後再び襲撃されるのではないかという恐怖から早退や欠勤を申し出る社員が相次いだため、タムフオック社が地元警察に警護を依頼する異常事態となっている。警察の調べによると、今回の襲撃事件には弁当業者フーフオンのオーナー夫婦も加わっていたという。