メコンデルタ地方カントー省のカントー大学で1日午前、男子学生が教員5人を次々に刺すというショッキングな事件が起こった。地元警察によると、チャン・ドゥック・トアンという名のこの学生は、まず大学内のパソコンルームに突然乱入し、その場に居合わせた男性教員2人に刃渡り30センチほどのナイフで切りつけたという。そして、トアン容疑者はこの2人が逃げるのを追いかけている最中に、別の3人の女性教員と鉢合わせすると、この3人にも切りつけた。
その後トアン容疑者はバイクで逃走を図ったが、駆けつけた警官や大学の警備員に取り押さえられた。けがをした5人の教員のうち3人は軽傷で済んだが、2人は重傷を負い入院中。
トアン容疑者の母親によると、同容疑者は日ごろから不可解な言動が多く精神病の疑いがあったという。また、同容疑者が大学や教員について不満を抱いていたことも分かっている。同容疑者は本来ならば卒業している学年だったが、単位不足のため卒業を見送られていた。