ドイツ北西部に位置するシッテンセンという町の中華レストランで5日早朝、男性3人と女性3人が手足を縛られた状態で射殺されているのが発見された。また、発見当時は息があった男性1人も搬送先の病院で死亡した。犠牲者で身元が判明しているのは、この店のオーナーで香港出身の夫妻、マレーシア人ウェイトレス、客と見られるタイ人男性、残り3人のうち2人はベトナム人で、ハタイ省出身のオアインさん(39歳)という女性とハイフォン市出身のソンさんという男性である可能性が高いと見られている。
地元警察は遺体発見から数時間後に、事件現場で目撃されていた車に乗っていた29歳と31歳のベトナム人の身柄を確保した。現在取り調べ中だが、強盗目的ではなくオーナー夫妻に対する恨みによる犯行の可能性が高いという。
ドイツでは長年、こうした大量殺人事件が発生しておらず、地元住民を中心に動揺が広がっている。また、ベトナム人コミュニティを中心に、犠牲となったベトナム人の遺体をベトナムに返すための募金活動が始められている。