女主人に対して執拗に交際を迫ってクビにされた運転手が、これを逆恨みして女主人とその娘に塩酸をかけるという事件が起きた。事件は中部高原の都市ダラットのブイ・フン・ソンさん(39歳)の自宅で起こった。
18日朝、ソンさんが息子を学校に送りに行っている隙に、リュー・フイ・ティエン(26歳)という男がソンさん宅に押し入った。ティエンは約5リットルのガソリンと1リットルの塩酸を持ち込んでおり、ソンさんの妻のトゥイさん(34歳)と娘のチュックちゃん(13歳)に塩酸を浴びせかけた。さらに、ティエンはトゥイさんの身体にガソリンを注いで火をつけようとしたが、トゥイさんの兄らが異変に気付いて駆け付けたため逃走した。塩酸で身体のあちこちに火傷を負ったトゥイさんとチュックちゃんは、ホーチミン市の病院に緊急搬送された。
ティエンはソンさん宅で1年ほど前から運転手をしていたが、トゥイさんに一方的な恋心を抱き、しつこく付きまとったため14日にクビにされていた。ティエンはその後何回も電話やメールでソンさん一家を脅迫していた。事件後、ティエンは警察に出頭し容疑を認めた。