闘鶏狂いの16歳の少年が賭け金欲しさに両親の金をだまし取ろうと狂言強盗を行っていたことが分かった。7日、東北部地方バクニン省に住むグエン・ゴック・クオンさんが帰宅すると息子のグエン・ゴック・チン(16歳)が気を失って倒れていた。チンは両手両足を縛られ口もふさがれていた。その傍らには一家の金庫が開けられた状態で転がっており、中に入れてあった金(きん)と現金が全てなくなっていた。
チンは、見知らぬ2人組の男が家に押し入り、自分が麻酔薬をかがされ気を失っていた間に金庫を破られたと証言した。しかし地元警察は、この事件をチンによる狂言強盗だと断定した。チンは学校にも行かず闘鶏に夢中になり、11月半ばには金庫からひそかに金2チー(注:1チーは3.75グラム)を持ち出して勝手に売り飛ばしていた。さらに、この事件の前日にもチーは再び金2チーを持ち出して換金し、その日の内に使い切っていた。そしてチーは翌7日、残っていた金3チーと現金60万ドン(約4300円)を隠すと自分で自分の手足を縛り、気を失ったふりをして家族をだまそうとした。