家や土地の権利書を抵当に入れてまで愛人に貢いでいた男性が、怒り狂った妻からガソリンを浴びせかけられ、火を付けられて大火傷を負うという事件が起きた。
東南部地方ビンズオン省で暮らす結婚して20年になるヴィエットさん(38歳)とスオンさん(40歳)夫婦は、自宅で麺料理屋を営みながら3人の子供にも恵まれ幸せに暮らしていた。ところが、夫のヴィエットさんが近所の飲み屋でお客のバイクを見張るアルバイトを始めてから、一家の幸せは崩壊し始めた。ヴィエットさんはアルバイト先の隣にあるカフェのウエートレスのリーさん(27歳)と不倫関係になったのだった。
若い恋人のために家や土地の権利書をこっそり持ち出して2900万ドン(約21万円)もの大金を貢ぐ夫に対し、スオンさんは何度も考え直すよう懇願してきたが、いっこうに聞き入れられないどころか、逆に怒鳴りつけられるばかりだった。そして18日、夫の愛人であるリーさんがスオンさんのもとを訪れ、自分たちの関係を認めるよう迫ったのをきっかけに、スオンさんの堪忍袋の尾が切れた。スオンさんは深夜ガソリンを買って来て寝ている夫に浴びせかけると火をつけ、その足で警察に出頭した。ヴィエットさんは大火傷を負って意識不明の重体。