何の罪もない老婆が生き霊扱いされ殺されるという信じがたい事件が起きた。この事件の発端は北部ハザン省のハーデー村に住むリーという28歳の男が自分と家族の体調が悪いのは近くに住むスアさん(76歳)が生き霊で呪いをかけているせいだと思い込んだことにある。
ある時リーは同じように家族の病気に悩んでいる隣人の36歳の男をそそのかして「悪霊払い」と称して、二人でスアさんの家に押し入りスアさんの首を絞めて窒息死させた。その後、二人は現場の証拠隠滅工作を行い自ら警察に出向いてスアさんの死亡を報告したが、警察の捜査で犯行がばれ一ヵ月後に逮捕された。
その後、リー容疑者は拘留中に末期ガンに侵されていることが発覚、8月に刑務所で死亡したが、死ぬ直前になってようやく自分の体調不良は老婆の呪いによるものではなく病気が原因だったと悟ったという。