ハノイ市警察はこのほど、ハノイ国家経済大学寮向かいのコピー屋で重さ20キロ近くのカンニングペーパーを押収した。また、同地区では先日も350キロ近くのカンニングペーパー9袋分が押収されており、これらを販売した疑いで容疑者2人が逮捕された。カンニングペーパーは2~3センチ幅の紙片に鮮明な解答が印刷されていた。種類は文学、歴史、地理など文系科目が目立った。1セットの価格は1万5000~2万5000ドン(約110~180円)。
本紙の取材に応じた地元警察署長は、この種の犯罪が横行している背景には、現行犯でも公共秩序を乱したとする行政罰にしか問われない罰則規定の甘さがあると指摘した。カンニングペーパー1セットの利益は5000~1万ドン(35~110円)と少ない元手で高い利益を得ることができることや、罰則規定が甘いとあっては防ぎようがないのも当然であり、今後罰則強化が必要になると見られる。