ハノイ市公安は23日、同市ホアンキエム区、バーディン区、カウザイ区などで脅迫状を使い、現金を脅し取ろうとした詐欺の容疑でレ・ズイ・ルエン容疑者を逮捕した。ルエン容疑者は2005年12月20日から今年1月5日にかけ、比較的裕福そうな家庭を狙い、「HIVウイルスをうつされたくなかったら、金を払え。」という内容の脅迫状をドアや門に挟み、合計で25の家庭にそれぞれ200万−8000万ドン(約1万4500−57万9000円)を口座に振り込むよう要求した。
その後HIVウイルス感染を恐れた4家族が指定された個人口座へ合計1300万ドン(約9万4000円)を振り込んだが、口座封鎖措置をすぐに行ったため、ルエン容疑者がATMから実際におろすことができたのは100万ドン(約7230円)に留まった。脅迫状にはルエン容疑者が半年前に同様の手口で被害に遭い、HIVウイルスに感染したため、これ以上生きる望みをなくしたと書かれていた。