ダナンに住むグエン・バン・スンさんは、9月の初めにビナフォンを運営する携帯通信会社から69ページ分19.2mにもなる請求書を受取った。不審に思ったスンさんが請求書の利用明細を見てみると、なんと26時間のあいだにメール4535通を同一の番号に送ったことになっていた。どんなに指をセカセカ四六時中動かしても、到底メールできる数ではない。金額は240万ドン(約150米ドル)であった。これは工場作業員のスンさんにとっては1ヶ月分の給料とほぼ同額である。
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スンさんはすぐに通信会社に苦情を申し立てたが、会社側は「とりあえず支払ってください。その後苦情を受付けます。」といわれ埒があかず、新聞社に駆け込んだ。その後新聞に掲載され反響を呼んだのが功を奏したのか、通信会社は今月20日になりようやく非を認め「料金計算システムに不具合があったようだ。」としてその分の料金は当然ながら支払わなくてもよくなった。今回は4千通だからすぐにわかったものの、実際に毎月気づかない程度に上乗せして請求されているかも・・・とふとそんなことが頭をよぎる。