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ドンナイ省ビエンホア市の目抜き通りにあるドンナイホテル(通称ホテル57)。ドンナイ観光社が経営するこのホテル内の裏手には地元の人々に「公営売春宿」と呼ばれるほど有名な看板のないマッサージ施設がある。施設には20の部屋があり、1室5平米ほどだ。室内にはシャワー室もあり、備え付けのテレビの音量は他の音を掻き消すには最適なボリュームだ。マッサージ用の高いベッドの下には、マットレスが隠してある−−−これはホーチミン公安新聞の潜入レポートの一部だが、このほど、このホテルの社長が地元公安ナンバー2の関係者であることが、別紙の報道で明らかになった。
このホテルは省公安の後ろ盾があるため、実態はまさに「公営売春宿」として営業しており、このマッサージ施設で働くことを希望する売春婦からは1人あたり入所金として500万ドン(約315米ドル)を徴収していた。売春婦達は1回あたり30万ドン(約19米ドル)で1日多い時には7人の客を取るというから、この入所金でもすぐに元が取れるようである。このホテルの社長はホアという女性で、ホアはビエンホア市公安のナンバー2グエン・ティ・トゥ・バン中佐(女性)の実妹でもあり、さらにはドンナイ省公安ナンバー2であるグエン・フィ・フン上佐(大佐の1つ上の階級、男性)の実妹でもあった。またホアの前任者はバン中佐の夫だったというから、まさに「公営」の売春宿である。
ビエンホア市では今年7月にも、中・高校生を対象としたアダルトビデオ視聴店が摘発されたが(関連ニュース参照)、ここでも経営者は省公安幹部関係者で、こうした犯罪を取締る立場にある省社会秩序行政管理室長の妻が経営していた。