(C) konoike group 写真の拡大. |
鴻池運輸株式会社(大阪市中央区)が、8月からベトナム、カンボジア、タイの3か国間で冷凍・冷蔵商品のトラック輸送サービス「メコン・フード・エクスプレス」を開始する。同地域で国境を越えた冷凍・冷蔵商品の定期輸送を行うのは同社が初めて。まずは週1便を運行し、順次増便していく方針だという。
同サービスは、マイナス20度以下の冷凍や5度の冷蔵など4つの温度帯が設けられており、商品に適切な温度を保ったまま輸送することができる。また、越境時に商品を別のトラックに積み替える作業が省けるため、積み替え時の温度上昇を避けることができ、時間も短縮できるというメリットもある。
同地域では所得水準の向上で高鮮度の食品の需要が高まっており、現地に進出する日系食品関連企業などを顧客に取り込んでいく。
同サービスの開始にあたって、同社はカンボジアの首都プノンペンに現地法人を設立する。さらに、タイのバンコクからミャンマーのヤンゴンまでの陸路輸送も検討しており、今回の新サービスと合わせてホーチミン市からヤンゴンまでのルートが開通すれば、現地の日系食品関連企業の更なる事業拡大につながると期待されている。