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- フエ国会議長が中国公式訪問を開始
- 習国家主席と会談、両国関係の重要性確認
- 中越運命共同体発足後初のハイレベル訪問
ブオン・ディン・フエ国会議長が率いるベトナム代表団が7日午後に北京に到着し、中国公式訪問を開始した。今回の訪問は、趙楽際(ジャオ・ルォージー)全国人民代表大会(全人代)常務委員長(国会議長)の招きにより実現したもの。
フエ国会議長は8日午前、中国の習近平(シー・ジンピン)総書記 兼 国家主席と会見した。習国家主席がベトナム代表団到着直後にフエ国会議長と会談したことは、両国協力関係を双方が非常に重視していることの証だと見られている。
フエ国会議長は会談で、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長をはじめとするベトナム指導陣からの挨拶を伝えるとともに、中国が世界の平和・協力・発展に重要な貢献を果たし、ベトナムを含む近隣諸国に協力の機会を与えることを望んだ。さらに、ベトナムにとって中国との関係は常に最優先事項であるとし、「一つの中国」政策への支持を改めて表明した。
会談の中で習国家主席は、チョン国会議長が2023年12月に中国訪問した際に合意に至った「中越運命共同体」の構築が、両国の関係強化において戦略的な意義を持つとの認識を示した。
また習国家主席は、中国としてもベトナムとの関係を非常に重視しているとし、ハイレベルを含むあらゆるレベルの訪問・交流を増やすほか、鉄道やスマート国境検問所などを整備することで両国間の接続性を高め、デジタル経済やグリーンエネルギー、重要鉱物、新興産業などの分野でも協力を強化する用意があると述べた。
さらに習国家主席は、両国立法機関の協力が両党と両国間の関係において極めて重要な役割を果たしているとし、両国国会が協力レベルと有効性を向上させるための新たな協力枠組みを構築することを歓迎し、両国の実質的な協力の強化、特に若い世代の交流促進など友好基盤の一層の強化を提案した。
なお、フエ国会議長は「中越運命共同体」発足後初のハイレベル訪問となる今回の公式訪問で、4月12日まで中国に滞在。この間、中国の党、国家、地方の主要指導者と会談を行うなど関係強化に努めていく。