中央気象台短期気象予報室はこのほど、今年南シナ海を通過する台風の数が例年より多くなる可能性があると発表した。数ばかりではなく大型化する傾向も見られるため、今年5月にミャンマーを直撃した大型サイクロン「ナグリス」並みの超大型台風がベトナム本土に上陸する可能性も否定できないという。
気象専門家は、特にメコンデルタ地方に大型台風が到来する可能性について警告している。この地方では台風の通過が少ないため、台風に備える人々の意識や経験に欠けているうえ、多くの家屋やインフラが堅固に作られていない。もし13級(最大風速40メートル/秒)以上の規模の台風が同地方に上陸すれば、甚大な被害が発生する恐れがあるという。