(本記事は、2019年12月27日付け「VIETJO LIFE」で配信されたものです。)
こんにちは、青年海外協力隊の山田邦永(やまだくにはる)です。2017年10月より、ベトナムの非政府組織(NGO) VIRI でハノイを拠点に 活動 しています。
かつてベトナム戦争時に南ベトナム空軍及びアメリカ空軍の主要空軍基地であったプレイク空港から東へ90km、中南部高原地方の ザライ省 にあるモホラ村で、現在VIRIは、コミュニティ・ベースド・ツーリズムを展開するプロジェクトを進めています。本コラムでは、モホラ村に住む少数民族バナ族のユニークな文化について紹介します。
少数民族バナ族のユニークな文化
バナ族の集会施設、ロン
バナ族のそれぞれの村には、ロン(Rong)と呼ばれる、茅葺きの巨大な屋根を持つ集会施設があります。本来は未婚の男子の寝所でしたが、それに加え、祖霊の祭祀場、会議場、ゲストハウス、夜間の見張りの小屋としても使われています。ハノイ市にある ベトナム民族学博物館 には実物大のロンが展示されており、中に入ることもできます。
バナ族の伝統音楽、銅鑼で奏でるゴング・ミュージック
バナ族に伝統的に受け継がれるゴング(Gong)と呼ばれる銅鑼で奏でるメロディーは、バナ族の信仰上の神聖なシンボルです。両親に感謝をする儀式、稲の神に豊作を祈る儀式、水牛を供犠として捧げる儀式等、伝統的な行事において、大小様々なゴングから響く音階を男性が奏で、そのメロディーに合わせて女性が踊ります。
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