ホーチミン市1区警察は21日、救急車を飲酒運転して衝突事故を起こし生後2日の乳児を死亡させたとして、ニャンザン・ザーディン病院のブイ・バン・タン運転手を起訴した。
乳児は今月8日にニャンザン・ザーディン病院で生まれたが、翌9日夜消化器官に異常が見られたため、同病院の医師の指示で同市1区の第2小児病院に転院することになった。乳児は同病院の救急車の中で揺りかごに寝かせられ、看護士1人、祖母、叔母が同乗した。祖母らによると、運転手からははじめから酒のにおいがしており、猛スピードで車を走らせていたという。
この救急車は午後10時半ごろ、同市1区のレズアン通りとマックディンチー通りの交差点でタクシーと衝突、そのはずみで乳児は開いていた窓から外に投げ出され地面に叩き付けられて死亡した。祖母と叔母も重傷を負った。
解剖の結果、乳児の死亡原因は道路に投げ出されて全身を強く打ったことによるものと判明した。また、警察の検査でタン運転手からは基準値を大幅に超える高濃度のアルコールが検出された。