世界遺産ハロン湾、チケット売上高が過去20年で最低　新型コロナ影響 [観光]

　国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録されているハロン湾(東北部地方クアンニン省)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、チケットの売上高が過去20年間で最低となっている。

　ハロン湾管理委員会によると、2021年年初以降のチケット売上高は18億VND(約850万円)と月間目標のわずか11％に留まっており、スタッフの給与支払いにも困窮しているという。

　新型コロナの発生前は、繁忙期で1日に約3万人の観光客を受け入れ、チケット売上高は1日50億～60億VND(約2360万～2830万円)に達することもあった。2020年通年のチケット売上高は前年比約▲1兆VND(約47億円)減の2300億VND(約11億円)で、2021年通年は6000億VND(約28億3000万円)を目標として掲げている。

　同省では1月28日以降の新型コロナ第3波で市中感染が発生し、ハロン湾も観光客の受け入れを一時停止した。3月2日に受け入れを再開したものの、観光客は増えないままだ。直近では3月8日に100人程度が訪れて最も混雑したが、国際女性の日だったことから入場料は無料だった。

　こうした状況を受けて、クアンニン省観光局は2021年に、ハロン湾を含めた同省の観光地の入場料を減免するなどして観光刺激策を展開している。

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世界遺産ハロン湾、チケット売上高が過去20年で最低 新型コロナ影響

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