フーコック島：ホテル余剰を懸念、観光客誘致強化へ [観光]

(C)Saigon times,Trung Diep

　メコンデルタ地方キエンザン省フーコック島は、数年前までは繁忙期のホテル不足が叫ばれていたが、今では逆にホテルの余剰が懸念される事態となっている。ベトナム観光総局とキエンザン省人民委員会が25日に開いた、フーコック島への観光客誘致に関する会議で明らかにされた。

　フーコック島の現在のホテル数は485軒(客室数1万3855室)で、このうち5つ星は5軒、4つ星は6軒、3つ星は4軒、2つ星は45軒、1つ星は95軒となっている。同島の特徴は、高級ホテルの客室数が多く、今後も増える見込みであることだ。

　一方、2017年の年初9か月の観光客数は前年同期比+8.8％増の延べ226万人余りで、うち外国人観光客は24万3000人にとどまる。観光総局旅行部によると、フーコック島のホテルやリゾートは概ね経営が良好だが、平均客室稼働率は約50％だという。

　観光総局は、観光客誘致を強化する必要があるとし、マーケティングとフーコックブランドの確立が重要で直ちに取り組むべきと指摘した。また、定期便の就航やチャーター便の運航に向けて、空港税の免税など有利な条件を整える必要があると強調した。

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