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株式会社エイチ・アイ・エス(HIS、東京都港区)はこのほど、2022年12月24日〜2023年1月3日の予約状況から分析した、年末年始の海外旅行動向についてまとめた。ベトナム・ホーチミンは予約者数ランキングで10位に入っている。
それによると、1位はソウル(韓国)で、昨年1位だったホノルル(米国)は2位に後退した。1位の交替ならびにソウルが1位となるのは2011年以来、11年ぶり。韓国は今年8月以降、日本を含む査証免除での入国が再開し、規制緩和に伴い予約者数が増加。ソウル行きの顧客の約7割が女性で、10代後半~20代の若年層が約4割と牽引。ドラマや音楽などポップカルチャーの人気が引き続き高く、さらに、訪日観光客の個人旅行解禁に伴い、日韓路線の増便やコロナ禍により運休していた地方空港を含む路線・LCCの再開などにより、行きやすく且つ手頃な価格で行くことができる旅先として選ばれている。
なお、4位にプサン(韓国)もランクインしており、韓国全体でみればコロナ前の2019年比で約5割となっており、他国と比較しても回復の速度が速いことが特徴。
2位にはホノルルがランクイン。家族旅行が多い年末年始の旅行先として、引き続き高い人気を誇っている。動向の特徴としては、高級なホテルに泊まり、観光だけでなく寛げる滞在を重視する顧客が増加。顧客の平均単価も約35万円と、燃油サーチャージの価格差を加味しても、各方面の平均単価から大きく上振れしており、充実した内容を選択する傾向がみられる。
3位には昨年同様バンコク(タイ)がランクイン。コロナ禍で動画配信サービスの視聴が増加した時期よりタイドラマのファンが増加しており、夢中になると抜け出せないことから「タイ沼」という造語も生まれている。寺院などの伝統的な観光と新しいエンタメ要素も楽しめる旅先となっている。
年末年始の予約者数ランキングトップ10は以下の通り。( )内は昨年順位※20位以内のみ記載。
1位:ソウル(4位)
2位:ホノルル(1位)
3位:バンコク(3位)
4位:プサン
5位:グアム(6位)
6位:シンガポール
7位:台北
8位:マニラ(9位)
9位:バリ(8位)
10位:ホーチミン