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日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2020年5月の訪日ベトナム人の数は前年同月比▲100%減のわずか10人未満だった。ベトナムは今年2月まで、2012年1月から8年2か月連続で各月の最高値を更新していたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により3月以降は減少に転じている。
2020年1~5月期では、前年同期比▲48.9%減の11万1370人となり、前年同期の21万7828人を約10万6500人下回った。
2020年5月の訪日外国人の数は前年同月比▲99.9%減のわずか1700人に落ち込み、8か月連続で前年同月を下回った。この数字は、単月の訪日外客数としてJNTOが統計を取り始めた1964年以降で過去最少を記録。1~5月期では、前年同期比▲71.3%減の394万4400人となり、前年同期の1375万3573人を大きく下回った。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの国において海外渡航制限や外出禁止などの措置が取られていること、また日本においても検疫強化や査証の無効化などの措置の対象国が拡大されたことにより、前月に続き、22市場全てで訪日外客数がほぼゼロに近い数字となった。
ベトナムは、1月末以降ベトナム政府および観光関係団体による感染予防措置が取られたほか、3月13日以降、在外公館における査証発給が制限されたこと、また、3月28日以降、日本における検疫強化、査証の無効化等の対象となったことなどもあり、訪日者数は前年同月を大幅に下回った。ベトナムにおいては、5月15日に首相から感染防止のため、国際観光の再開を行わず、国内旅行を強化する旨の指示が発出されており、日本への直行便も多くが6月末まで運休となっている。