ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

「負の遺産」戦時中の刑務所跡、今では観光スポットに

2013/10/19 08:26 JST配信
(C)  Vnexpress, ソンラー刑務所
(C) Vnexpress, ソンラー刑務所 写真の拡大

 10月4日に死去したボー・グエン・ザップ将軍をはじめ、多くの歴史的英雄や革命家が厳しい弾圧のもとに収容されたベトナム各地の刑務所も今では多くの観光客が訪れる人気の観光スポットとなっている。そんな刑務所から幾つかを紹介する。

◇ソンラ刑務所
 フランス統治下の1908年に西北部ソンラ省ソンラ市に建設された。初代ベトナム共産党中央委員会書記長のレ・ズアン、後に国会議長を務めたチュオン・チンなどが収容された。

◇ホアロー刑務所
 1896年にフランス植民地政府がハノイ市中心部に建設した刑務所。当時使われていたギロチンが展示されている。ここにはドンズー運動をおこしたファン・ボイ・チャウなどが収容された。また、フランス植民地時代が終わった後は北ベトナムが刑務所として利用し、当時パイロットとして従軍していたジョン・マケイン氏(現米国上院議員)も同刑務所に収容された。

◇ビン刑務所
 1804年に北中部ゲアン省で建設された。ドンズー運動をはじめとする反仏運動に参加した革命家などが収容された。

◇トゥアフー刑務所
 1899年に南中部トゥアティエン・フエ省フエ市で建設された。「救国の英雄」ボー・グエン・ザップ将軍や1930年10月のゲティン・ソビエト運動に参加した革命家が収容された。

◇ラオバオ刑務所
 1908年に北中部クアンチ省フオンホア郡ラオバオ町で建設されたインドシナ最大の刑務所の一つ。

◇バンメトート刑務所
 1930年頃ごろ、中部高原地方ダクラク省バンメトート市で建設された。後の副首相ボー・チ・コンなどが収容された。

◇コンダオ刑務所
 1862年に東南部バリア・ブンタウ省コンダオ島で建設されたインドシナ最大の刑務所の一つ。現在は全国に23ある国家特別遺跡の一つに数えられる。1975年のベトナム戦争終結までに多くの革命家が収容された。また、有名な“女性英雄”ボー・ティ・サウもこの島の刑務所に収容され、18歳の若さで命を落とした。

[ Kim Anh, VnExpress, 07:37 (GMT+7) 09/10/2013U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ハノイ郊外の2つのトンネル、軍幹部をかくまった地下要塞 (10:27)

 フランス軍との9年間におよぶ抗戦中、ハノイ市の旧ドンアイン郡ナムホン村(現在のフックティン村)と旧タインオアイ郡タムフン村(現在のタムフン村)の住民たちは、戦火から村を守り、また軍幹部をかくまいながら...

ホーチミン:郊外のブドウ園カフェがSNSで話題に (15日)

 ホーチミン市トイアン街区(旧12区)にオープンしたブドウ園カフェがソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で人気を集めている。都会の喧騒を離れ、頭上を生い茂るブドウの房を眺めながら、冷たいコーヒ...

ハノイ:「オペラハウスの115年」特別プログラムを開催 (15日)

 ハノイ市の市民劇場(オペラハウス)はこのほど、劇場落成115周年を記念した特別プログラム「光とテクノロジーで語るオペラハウスの115年(115 nam Nha hat ke chuyen - di san cat loi bang anh sang va cong ngh...

26年のGDP成長率目標+10%以上、国会決議 (14日)

 国会は13日、2026年の経済社会発展計画に関する決議を採択した。決議では、15の主要目標と、11の重要任務および対策を規定している。  主な経済指標の目標は、◇国内総生産(GDP)成長率:+10%以上、◇国民1人...

ホーチミン:野菜価格が高騰、長引く雨で供給途絶 (14日)

 ホーチミン市では現在、長引く雨の影響により野菜の供給量が大幅に減少し、価格が急上昇している。この値上がりは家計を直撃し、飲食業や小売業者も苦境に立たされている。  市内のホックモン卸売市場とト...

ビンバス、国内初の電動スクールバスサービスを開始 (14日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製EV・電動バイクのレンタカー・タクシー会社であるグリーン・スマート・モビリティ(GSM

米モトローラ、ベトナム市場に再参入 スマホ5機種投入 (14日)

 米モトローラ(Motorola)が、ベトナムのスマートフォン市場に復帰した。同社は5機種の新型スマートフォンを投入し、本格的に再参入を図る。  投入されたのは、「Motorola Razr 60」、「Motorola Edge 60 Fus...

国産ブロックチェーンプラットフォーム「オナスチェーン」登場 (14日)

 オナスチェーン・ブロックチェーン・テクノロジー(OnusChain)は11日、南中部地方ダナン市で国産ブロックチェーンプラットフォーム「オナスチェーン」を発表した。  同プラットフォームは、教育機関、企業、...

地場ミンタックグループ、韓国電力技術と提携 洋上風力発電事業で (14日)

 韓国電力公社(KEPCO)の子会社で、発電所の設計や建設などを手掛ける韓国電力技術(KEPCO Engineering & Construction Company)は10日、再生可能エネルギー事業の開発や投資を行うベトナムのミンタックグループ(M...

チュングエン・レジェンド、ホーチミン中心部に新店舗をオープン (14日)

 地場大手コーヒーメーカーのチュングエングループ(Trung Nguyen Group)傘下のチュングエン・レジェンド(Trung Nguyen Legend)は11日、ホーチミン市サイゴン街区パスツール(Pasteur)通り164番地に新店舗「チュン...

プルマンホテルでの違法賭博事件、官僚ら被告141人に有罪判決 (14日)

 ハノイ市人民裁判所は12日、2024年6月にハノイ市のホテル「プルマン・ハノイ(Pullman Hanoi)」内のクラブ「キングクラブ(King Club)」で摘発された賭博事件の被告141人に有罪判決を下した。  キングクラブ...

クオン国家主席、初訪越のヨルダン国王と会談 (14日)

 ルオン・クオン国家主席は12日、ベトナムを公式訪問したヨルダンのアブドッラー2世国王陛下と会談した。国王のベトナム公式訪問は、両国が外交関係樹立45周年(1980年~2025年)を迎える中で行われたもの。  ...

ロシア製抗がん剤、保健省がベトナムでの流通許可 (14日)

 保健省医薬品管理局はこのほど、ロシア製抗がん剤「ペンブロリア(Pembroria)」に対して、ベトナムでの流通登録証明書を発行した。  主成分はペンブロリズマブ(Pembrolizumab)で、肺がんや黒色腫、大腸がん...

ラオカイ省人民委主席がニンビン省人民委主席に転任 (14日)

 西北部地方ラオカイ省人民委員会主席を務めていたチャン・フイ・トゥアン氏は12日午前、書記局の決定により、北部紅河デルタ地方ニンビン省共産党委員会副書記(2025~2030年任期)に就任した。  また、同日...

FPTとヤマト運輸、ベトナム人大型トラックドライバー育成で協業 (14日)

 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)グループの日本法人FPTジャパンホールディングス株式会社(東京都港区)とヤマトホールディングス株式会社(東京都中央区)傘下のヤ

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved