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文化スポーツ観光省は現在、メコンデルタ地方にある古代遺跡地区「オケオ・バテ遺跡地区」を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録すべく申請の準備を進めている。14日付ハノイモイ紙(電子版)が報じた。
オケオ・バテ遺跡地区は、メコンデルタ地方アンザン省トアイソン郡にあるバテ山のふもとに位置する。規模は450ヘクタール。遺跡はフランス人考古学者のルイ・マルレが1942年に発見し、1944年に発掘調査を行った。この地区は今から約2000年前に東南アジアで栄えたフーナン王国の一部だったと考えられている。
発掘調査によって、同地区からは仏像や装飾品など多数の遺物が出土した。専門家によると、フーナン王国は河川を整備し、周辺地域に領土を拡大していったという。石造建築などで高い技術を有していたフーナン王国と交流があった各地には、多数の石造寺院や墓陵などが残されている。