国内で観光リゾート地が最も多く集中している東南部地方のハムティエンからムイネーにかけての海岸で、1週間ほど前から砂浜の急速な侵食が発生している。
同地にリゾート・観光施設を有する各企業は、大量の砂袋などで独自に対策を講じているが、これも一時しのぎに過ぎず、経営に少なからぬ影響を及ぼしている。ある企業は、毎晩約5000個の砂袋を設置して対応しているが、1週間で既に数万個の砂袋が流されてしまったという。
ビントゥアン省人民委員会の指示を受け、農業農村開発局が緊急調査したところによると、護岸工事にかかる費用は82億ドン(約5900万円)に上る。このうち省が負担するのは50%のみで、残りは各企業が負担しなければならない。被害が日増しに深刻化する一方で、現在この計画に同意しているのは全21社中まだ7社しかない。