サイゴン旅客運輸社は今年夏までに、ビントゥアン省と共同で、サイゴン駅(ホーチミン市)−ファンティエット駅間の鉄道運行を再開する。ファンティエットに隣接するムイネー地区のリゾートの発展により、国内外の観光客が増加、同路線はドル箱路線となり得ると評価した。以前、同区間には、統一鉄道のムオンマン(Muong Man)駅乗経由で鉄道が運行されていたが、乗客数が少なく赤字路線のため、運行休止となっていた。同区間の所要時間は片道およそ3時間半となる予定。
外国人観光客に人気のムイネー地区は、ファンティット駅から約25キロメートル離れているが、同社はバス会社と提携し、列車発着時刻にあわせてバス等を運行する。この夏、民間企業のEVA広告社もサイゴン駅−ニャチャン駅間の鉄道運行(増便)を予定しており、「鉄道の旅」ブームと、ニャチャンとファンティットによる観光客争奪競争の加熱は必至だ。