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文化スポーツ観光省の幹部はこのほど、今年5月にベトナムで開催した第31回東南アジア競技大会(SEA Games 31)に出場したベトナムと外国の一部の選手がドーピング検査で陽性反応が出たことを明らかにした。ベトナム選手は6人(うち2人は陸上選手で、金メダルを獲得した選手も含む)が陽性だった。
ドーピング検査では尿または血液の検体を2本提出し、最初の分析に使うものをA検体という。スポーツ総局は、A検体が陽性だった選手らに大会までの飲食の内容や使用した医薬品、病気やけがの状況などを報告するよう求めた。また、選手やコーチの希望があれば、B検体の分析を要求することにしている。ただし、分析費用は自己負担となる。
SEA Games 31の開催前に、ベトナムのボディビル選手17人が国際ボディビル・フィットネス連盟の規則に従ってドーピング検査を受けたところ、6人から陽性反応が出た。スポーツ総局はこの6人を参加選手リストから削除した。
ベトナムでは2003年以降、8人がドーピング問題で処分を受けているが、一度にこれだけ大量のドーピング陽性者が出たのは初めて。国内スポーツ界は、ベトナムのイメージに重大な悪影響を及ぼしかねないと懸念している。