先日のファム•ヴァン•クエン容疑者とレ•クオック•ブオン容疑者の逮捕に引き続き、第23回シーゲームス(東南アジア競技選手権)でのサッカー八百長事件でさらに2人の逮捕者が出た。逮捕されたのはフイン•クオック•アイン容疑者とレ•バット•ヒェウ容疑者で、共に第23回シーゲームスで活躍し、特にクオック•アイン容疑者はサッカーベトナム代表のリードル監督が先の大会で最も活躍したと褒めていたほどの選手だった。
クオック•アイン容疑者の逮捕の決め手となったのは、八百長を指揮したとされているクオック•ブオン容疑者の証言である。クオック•ブオン容疑者はクオック•アイン容疑者に八百長の報酬として4000万ドン(約 29万7000円)を開催地であるフィリピンからの帰国後に渡したと証言した。クオック•アイン容疑者は事実関係を認め、受け取った報酬は分けるはずだったチャウ•レ•フック•ヴィン選手には渡さず、全部使い切ったと証言した。バット•ヒェウ容疑者も2000万ドン(約 14万8000円)を受け取ったとされている。また両容疑者が事情聴取にあまり協力的ではなかったことも逮捕の一因となっている。
逮捕された4人の他にも、レ•ヴァン•チューン選手、ハイ•ラム選手、フック•ヴィン選手などが事情聴取を受けている。彼らは事情聴取に協力的で、八百長に誘われたことは認めたが、報酬を受け取ったことに関しては否認を続けている。報酬を受け取ったという事実があって初めて逮捕となるが、彼らは犯罪黙認によって書類送検される可能性が高い。八百長行為を止めようとしていれば刑事罰を受けずにすむが、彼らの場合刑事責任を逃れることは難しそうだ。