[特集]
テトの贈り物にクラフトビールが人気、フレーバーも多種多様
2019/02/03 05:22 JST更新
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このところ、テト(旧正月)の贈り物としてクラフトビールが人気を博している。
ハノイ市の旧市街でクラフトビール職人として有名なグエン・バン・クオンさんは、これまでにビーツや牛肉のフォー、トウガラシ、ジンジャー、レモングラス、パッションフルーツ、ミントなど様々な種類のフレーバーのクラフトビールを生み出してきた。
クオンさんは今年のテトに向けて、8~9回もの試行錯誤を経てついに琥珀色のビールを醸造した。発酵は3回、ベトナム産のフレッシュなショウガとはちみつ、そして海外から輸入した6種類の高級なホップ、3種類の麦芽を加えたもので、商品名は「テト(Tet)」とした。
これはクオンさんの醸造所と
C-ブルーマスター(C-Brewmaster)の系列のみで製造されているもので、すべての製造過程が手作業で行われている。商品はオリジナルの木箱に詰められ、贈り物にぴったりだ。
このビールのフレーバーについてクオンさんは、瓶の蓋を開けるとはちみつに溶け込んだショウガの香りが部屋中に広がる、と明かした。さらに、ビールが舌先に触れると心地よいほろ苦さと甘さがあり、喉を通ると身体中に温かさが行きわたる感じがするのだという。
「発売からまだ3週間しか経っていませんが、既に5000本以上を受注しました。テトまでにはあと1000~3000本しか売ることができません。4分の3はお客様の手に渡っていて、残り4分の1はデポジットが支払われ、発送待ちです」とクオンさん。
クオンさんによると、クラフトビール「テト」が好まれているのは、ベトナムと世界の原料を組み合わせて製造されているからだろうとのこと。クオンさんは2018年にも1000本を販売したが、わずか数日で売り切れてしまったという。
この商品は、瓶に詰めるまでの全ての過程に50日もの日数を要するため、数量限定で販売している。瓶1本あたりの価格は12万VND(約570円)で、2本、3本、4本、6本、12本のセットでオリジナルの木箱に詰めてギフトとして贈ることができる。セットの価格は2本で24万VND(約1150円)、12本で140万VND(約6700円)となる。詳細は
C-ブルーマスターのウェブサイトを参照。
なお、以前はベトナムでビールといえば、大手ビールメーカーの瓶ビールや缶ビール、またハノイ市の旧市街地やホーチミン市1区ブイビエン通りなどのバックパッカーエリアで飲むことができるビアホイ(生ビール)が知られてきた。しかし、数年前からベトナムでもクラフトビールの製造が盛んになり、現在では各地でクラフトビール工場を併設したビアホールが国内外の客を誘致している。
[VnExpress 01:48 19/1/2019, A]
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