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[特集]

ホーチミンの「ロシアンマーケット」、異国情緒漂う人気スポット

2018/07/15 05:09 JST更新

(C) vnexpress
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 ホーチミン市1区ボーバンキエット通り(Vo Van Kiet)にあるロシアンマーケットは、総面積およそ2000m2で、ロシアから仕入れた防寒着や食品、土産物などを扱っており、国内外から1日に数千人もの人々が集まる場所となっている。

 この市場は、ロシア(旧ソ連)でかつて学んだ元留学生が2000年に設立したもので、3階建ての建物内に約200店舗が立ち並んでいる。外に面した店舗の入り口には、モスクワにある旧ロシア帝国の宮殿「クレムリン」のデザインがあしらわれている。

 市場で扱っている主なアイテムは衣類だが、中でも寒い気候に適した防寒着が多く、衣服、靴、雪用ブーツ、手袋、靴下など様々だ。同市タンビン区に住む女性は、「寒い地域へ出張に行くことが多いので、よくここで買い物をします。商品も豊富で値段もまちまちですが、そう高くありません」と話す。

 ロシアンマーケット管理委員会のブー・アイン・ズオン氏は、「この市場はホーチミン市の中でもトップクラスに多種多様な防寒着を扱っています。買い物客は外国人、または寒い気候の地域へ行く予定のあるベトナム人です。市場内にはロシアの貨物運送業者の駐在員事務所もあります」と語る。

 市場内の多くの店舗は、看板にベトナム語とロシア語を併記している。店員のほとんどは英語でコミュニケーションをとることができ、一部の人はロシア語も話せる。また、外国人を主なターゲットとしているため、大きいサイズの衣服も取り揃えている。

 衣類のほかに食品や土産物も多種多様で、土産物としては絵画や写真、時計、電気スタンドなどがあり、中でも最も人気なのはマトリョーシカ人形だ。

 市場内のある店主の女性によると、この店で扱っている食品や化粧品、ビールや酒類、土産物などの商品の数々はロシアから直接仕入れたもので、この店ではロシア産のイクラが最も人気で、ほかにも魚肉やスパイス、ウォッカなども売れ行きが良いという。

 このロシアンマーケットは、設立から20年近くが経った今、ホーチミン市の観光スポットの1つにもなっている。特に週末は混雑し、ツアー客の団体も買い物に訪れている。 

[Quynh Tran, VnExpress, 19/6/2018, 02:08 (GMT+7), A]
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