[特集]
実力派ベトナム人写真家、ナショナルジオグラフィック誌に多数掲載
2018/06/10 05:08 JST更新
(C) Tran Tuan Viet, Bao Ha Tinh |
(C) Tran Tuan Viet, Bao Ha Tinh |
(C) Tran Tuan Viet, Bao Ha Tinh |
北中部地方ハティン省ドゥックト郡ドゥックチャウ村出身の写真家チャン・トゥアン・ベトさんは、これまでに23点もの写真が米国の雑誌「ナショナルジオグラフィック(National Geographic)」の「今日の1枚(Photo of the Day)」に選ばれてきた、ベトナム屈指の実力派写真家だ。
ベトさんはハノイ市建設大学で建築を専攻したが、卒業後はIT企業に就職した。その頃から趣味で行く先々の写真を撮るようになり、次第に写真を通じて物語を人々に伝えたいという意識が芽生えるようになった。
ベトさんはベトナム人の魂や暮らしが垣間見える労働者を被写体とすることが多い。「私がハティン省の静かな田舎で生まれ育ったからか、都市部から遠く離れた地域の貧しい労働者に親しみを感じるんです」とベトさんは被写体への想いを語る。
2007年から写真を撮り始めたベトさんは、2015年になるとこれまでのように遊びで写真を撮るのではなく、写真家にとって世界最大のコミュニティを持つナショナルジオグラフィック誌というフィールドで写真家として挑戦しようと思うようになったという。そこから、本格的に撮影技法を学んだ。
ベトさんにとってナショナルジオグラフィック誌はコンクールや賞を目指して出展する場所ではなく、撮影した写真を半永久的に保存できる博物館のようなところだそう。その博物館を通して、世界の人々とベトナムの伝統の美しさを分かち合うことができるのだ。
2015年12月24日、紅河デルタ地方フンイエン省で漁民が漁具を編む姿を収めた写真が、初めてナショナルジオグラフィックのオンライン・フォトコミュニティ「Your Shot」内で、編集部のお気に入りを集めた「Daily Dozen」コーナーに掲載された。写真は「今日の1枚」のトップ12に選ばれただけでなく、24時間の人気投票でトップショットに輝いた。以降、現在までに23点の写真が「今日の1枚」に掲載されている。
ベトさんの2018年の目標は、コンテストへの出展を減らして多くの土地へ足を運び、写真撮影を減らして新たな発見をし楽しむこと。そして、写真を通じて新しい友人や喜びを増やしたいとベトさんは語る。
[P.V, Bao Ha Tinh, 13:08 17/04/2018等, T]
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