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[特集]

ベトナム人民軍入隊から1か月、女性新兵たちの生活に密着

2017/03/19 05:06 JST更新

(C) vnexpress
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 全国各地で2月、ベトナム人民軍の新兵入隊式が行われた。ホーチミン市12区にある第7軍区士官学校では現在、全国各地から集まった20代の女性新兵100人が各部署へ配属される前に3か月にわたる訓練を受けている。  ベトナムでは、2016年1月1日に施行された改正兵役法により、自ら志望し軍にも需要があれば18歳以上の女性も兵役につくことができるようになった。この2月にホーチミン市では女性5人が入隊し、報道陣からも注目を浴びていた。  第7軍区士官学校で訓練を受けている女性新兵たちは4人1部屋で、早朝に起床してから運動で1日が始まり、軍の厳しい規律に従って生活を送っている。多くの男性新兵たちと同じように、女性も軍の環境に慣れるため軍の隊形や行進、自動小銃AK-47の扱いなど、たくさんのことを学ばなければならない。  ホーチミン市出身のチャン・ティ・ザオ・リンさん(25歳)は、「以前はホーチミン市司令部の射撃チームにいました。家族も軍の関係者ですが、私自身が新兵になってみて驚くことばかりです。初めの頃、早起きや暑くて埃っぽい中での訓練、そして何よりも家族から離れた生活になかなか慣れることができませんでした」と語る。  新兵たちの1日の中で最も多くの時間を占めるのは、訓練だ。大学を卒業してから一時期は会社員として働いていたというファン・ティ・ホン・ニュンさん(26歳)は、「走ったり障害物を越えたり、高飛びしたり幅跳びしたりとかなりハードなので、足を痛めてしまう人も多いです。でも、入隊したからには皆頑張らないといけません。軍に入隊して士官学校に通い、家族の軍人としての伝統に続くことが学生時代からの私の夢です」と打ち明けた。

 彼女たちは、昼食もわずか約15分で済ませる。新兵たちは自分用の食器を用意し、食べ終わったら自分で洗わなければならない。軍の食事は、新兵たちが訓練に集中できるように充分な栄養が確保されている。  入隊からわずか1か月しか経っていないが、共同生活や厳しい訓練を通じて女性新兵たちは互いに親しさを増し、授業の合間にも笑い声が沸き起こるほどだ。夜には皆で新聞を読んだりニュースを観たり、おしゃべりをしたりして過ごす。訓練中は厳しい顔つきの彼女たちも、自由時間には自然と「女の子」に戻る。  軍では携帯電話の使用が規制されているため、ブイ・ティ・モン・ビンさん(21歳)はノートに同志たちの住所や電話番号などを書き記している。ビンさんは、「以前、軍事について学んで面白かったので、女性も入隊できることになってすぐに志願しました」と語った。  女性新兵たちの1日は、宿舎の掃除で終わる。皆早く寝なければならないため、21時30分以降はほとんど活動しない。女性新兵の1人は1日の終わりに窓を拭きながら、「入隊から1か月が経って、自分自身を律することができるようになったと感じます。家族と離れていますが、ここで姉妹のような新しい友人もたくさんできました」と1か月を振り返った。 

[Quynh Tran, VnExpress, 17/3/2017 | 00:00 GMT+7, A]
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