[特集]
アプリ開発で注目、世界で認められた大学生プログラマーたち
2016/10/16 05:50 JST更新
(C) thanhnien, タインさん(左端)、ルアンさん(右端) |
ホーチミン市自然科学大学4年生のレ・イエン・タインさんとグエン・ディン・ルアンさんは、コンピュータープログラミングの分野において国内外で数多くの賞を受賞してきた。タインさんは、ホーチミン市の路線バス情報を提供するスマートフォン(スマホ)向け無料アプリ「
BusMap(バスマップ)」を開発し、注目を集めた1人だ。
「BusMap」生みの親、レ・イエン・タインさん
タインさんは小学生の時からプログラミングを勉強する道を選択していた。「6年生の時からパソコンを使い始め、いつの間にか夢中になっていました。はじめはゲームで遊ぶだけでしたが、遊びすぎて飽きてしまったので、パソコンの機能を調べたり、オンラインのソフトウェアをインストールして試したりするようになりました」。
タインさんはメコンデルタ地方アンザン省の高校に入学し、プログラミングの研究に没頭するようになった。「初めて触れる有益な情報を調べるのはとても面白く、プログラミングについて深く知れば知るほど夢中になりました。何かひとつ新しいことを覚える度に、すぐに仕事や生活に応用することができたのです」とタインさんは教えてくれた。
タインさんにプログラミング分野での才能があると知り、学校側はタインさんが創造力を発揮できるようコンピューターの専門知識のトレーニングを続けた。そして、タインさんは高校時代のわずか3年間にコンピューターに関する国家レベルの賞を多数受賞。特に、2011~2012年度における国家優秀生徒のコンピューター部門で全国代表となり、ホーチミン市自然科学大学の情報技術学科の入学者に選抜された。
タインさんは大学で更に研究を進め、アプリ「BusMap」を開発した。このアプリでホーチミン市若手情報コンテストに参加し、最優秀賞を受賞。そして「BusMap」はホーチミン市交通運輸局に移管され、無料アプリとして展開されている。現在スマートフォンやパソコンのウェブサイト上から利用可能で、ダウンロード数は10万件を超えており、利用者からも好評だ。
タインさんは、ギリシャで開催された国際プログラミング会議で論文を発表したほか、シンガポールでの研究にも参加するなど活躍している。
各国で科学論文を発表、グエン・ディン・ルアンさん
グエン・ディン・ルアンさんは、多くの国際科学論文の著者であり、生活に応用できる革新的な製品の開発者でもある。大学時代の4年間、ルアンさんは常にクラスでトップの成績だった。学業だけにとどまらず、国内外のコンテストにおいても数々の優秀な成績を収めた。ルアンさんはこれまでに5本の科学論文を執筆し、米国やニュージーランド、ポルトガル、中国で開催された国際情報技術会議で発表している。
国際論文の受賞だけでなく、ルアンさんは「UIT-VISLOGOREC」というシステムの開発でも成功を収めている。UIT-VISLOGORECとは、インターネット上の数百万におよぶ画像や映像の中から指定したロゴを検出し、高い精度で表示させることができるシステムで、企業の商標権管理に活用することができる。
「毎日約18億枚という莫大な量の画像がフェイスブック(Facebook)やツイッター(Twitter)、インスタグラム(Instagram)、フリッカー(Flickr)、タンブラー(Tumblr)などのソーシャルネットワーク上でシェアされています。UIT-VISLOGORECはそのカバー力と正確さで、ブランドのロゴ管理機能を高め、企業がより効果的なマーケティングを行うことを可能にします」とルアンさんは説明してくれた。
またルアンさんは、「体の動きに基づいたピアノ演奏」「子供のための遠隔対話型数学学習」のようなユニークなアプリの研究・開発でも成功を収めている。
[Le Thanh, Thanh Nien, 09:11 AM - 25/08/2016, A]
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