[特集]
ポールダンスでダイエット、健康志向の女性に人気
2015/08/02 05:40 JST更新
(C) vnexpress, インストラクターのミン・ゴックさん(右) |
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高さ2m以上のポールによじ登り、リズムに乗ってくねくねと動く。額には汗が浮かんでいる。難しい振り付けが終わると、女性は息を切らしながらポールをつたい降り、床に寝そべった。そして汗を拭い水を飲むとその女性は、「ポールダンスを習うのは簡単なことではなく、どのスポーツにも増して熱心さと粘り強さが要求されるんです」と話した。
「レッスンを始めたばかりの頃、私はポールに上ることさえできませんでした。家に帰ると手も足も筋肉痛がひどく、何度もやめようと思いました。でも、先生の励ましがあって続けることができ、すっかり夢中になっていました」。ホーチミン市5区の銀行に勤める27歳の女性はそう話す。
自信たっぷりに空中でくねくねとした動きを披露するトゥー・ヒエンさんの姿を見ても、彼女が2人の子供を持つ40歳近い女性とはとても思えない。彼女は普段飲みに行くバーで、足の長いセクシーな格好をした女性がポールダンスを踊る姿を見て、自分もやってみたいと思ったのだという。国内外の様々なステージを研究するうちに、ポールダンスは健康にも良いことを知り、教室に通うことを決心した。
ヒエンさんにとって一番の難関は、夫だった。ポールダンスというものに対して「ふしだらな女性がやるもの」と思い込んでいた夫は、妻がそれを習うと聞いて激怒した。夫を説得することができず、彼女は仕事が終わって子供を迎えに行った後、こっそりと教室に通うことにしたのだった。
教室から帰ると身体は軽く、お腹は脂肪が減ってサイズダウンし、持病は改善され、関節痛も消えたという。最近では、夫にもポールダンス教室に通っていることを正直に話している。
「夫に教室のビデオを見せたら、口はつぐんだままでしたが、反対する言葉はありませんでした。応援してくれるわけではないものの、以前ほど悪い印象を持っていないようです」とヒエンさんは語る。
同じく熱心な生徒の一人であるアンさん(31歳)は、初めの頃、教室でビキニを着なければいけないことに躊躇し、短パンとTシャツを着用していた。しかし、短パンとTシャツではポールに登っても滑り落ちてしまうため、結局ビキニを着るに至った。
アンさんは、「オフィスでは座ってばかりなので、お腹に脂肪が付いてしまい恥ずかしくて。先生は強制はしないものの、ポールと身体の摩擦を大きくするために上下に分かれたビキニを着ることを勧めてくれました。今となってはそれにも慣れてしまいました」と打ち明ける。
ホーチミン市10区にあるVダンスセンターのインストラクター、ミン・ゴックさんによると、ポールダンスは器械体操とエアロビクスを組み合わせたようなものだという。
一つ一つの動作は難しく、始めたばかりの頃はポールに接する身体の部分、足や手や腰などにあざができ痛みを伴うため、そこでやめてしまう人も多い。インストラクターも、決まりを守らずにやると捻挫や脱臼、骨折などの大怪我に繋がる危険もあるということを常に喚起しているという。
最近では、ホーチミン市だけでなくハノイ市や他の都市でも、老若男女の間でポールダンスが人気を博しつつある。ミン・ゴックさんの教室も昨年は生徒が急増し、新たに3クラスを開いても対応しきれないほどだ。ホーチミン市にはVダンスセンター以外にも多数のポールダンス教室があり、1か月のレッスン料は平均して約60~80万VND(約3400~4600円)となっている。
[Thi Ngoan, VNExpress, 1/6/2015 | 07:34 GMT+7, A]
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