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[特集]

ハノイのど真ん中にある「ヌーディストビーチ」

2014/02/09 07:30 JST更新

(C)Nguoi lao dong
(C)Nguoi lao dong
 ハノイに長年住んでいる人でも、首都ハノイのど真ん中に「ヌーディストビーチ」があることを知らない人が多い。場所はホン川(紅河)の中洲で、バーディン区とロンビエン区を結ぶロンビエン橋から降りることができる。  市中心部のホアンキエム湖から2キロと離れていないにもかかわらず、ここは別世界だ。サトウキビやトウモロコシの畑があって、農民が毎日世話をする風景はどこかの田舎と変わらない。  この場所がいつから「ヌーディストビーチ」になったのかは定かでない。ただ、全裸で泳ぎ、ホン川の中洲からハノイを眺めることの好きな男性達が、徐々に増えていることだけは確かだ。真夏には「ヌーディストクラブ」の参加者は数百人に上る。  通い始めて10年近くになるというホアン・アインさんによると、「クラブ」といっても各自が自分の都合に合わせて通うだけで、約束して集まったり別の場所で会ったりすることはなく、ここで知り合い、交流するだけの関係だという。  参加者は若者から高齢者までと幅広く、職業も様々だ。中学校の教員を定年退職したビンさんは「ここに集う人達の共通点は、自然を愛しサイクリングを好むこと。それに騒音や粗雑さを嫌うことです」と話す。ここからはホン川に架かる何本もの橋や、古い街並みと高層ビルが並存する美しい風景を眺めることができる。
※VIETJOベトナムニュースは、ベトナム生活ブログ「べとまる」と毎週コラボレーション記事を展開しています。 コラボレーション記事のURL:http://www.vietmaru.com/archives/37860254.html

 全裸で集う男性達に、「頭のおかしい、ビョーキの人達」や「男性同性愛者に違いない」といった偏見を持つ人も多い。しかし実際には、全裸浴で健康を取り戻したという人も少なくない。高血圧や肥満に長年悩まされていたが、ここに通うようになって生活習慣が変わり症状が改善したという人もいる。そのため、気温が5度の真冬でも全裸浴を続ける人の姿が絶えない。「全裸浴はストレスの発散になり、精神や感情面にも良い影響がある」と説く人もいる。  参加者らの多くは以前、街中の市民プールやホテルのプールなどで泳いでいたことがある。しかし息苦しく窮屈な環境に我慢できなくなったという。彼らのほとんどは自転車で通っている。そして全員がハノイ生まれの「ハノイっ子」だ。  心配なのは、毎年このビーチで水死者が出ていることだ。ある参加者は「ここに来る人は皆、水泳が得意な人達ばかりで、ホン川のカワウソと呼ばれている人もいるくらいです。それでも水難事故が起きてしまいます」と語った。ホン川の流れがどれだけ穏やかであっても、水泳自慢の人の中から死者が出るのであれば、万一に備えて浮き輪の準備はしておくべきだろう。
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[Nguoi lao dong online,29/01/2014 08:34,O]
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