VIETJO - ベトナムニュース 印刷する | ウィンドウを閉じる
[特集]

美しすぎる画家が考案、結婚式で「指紋寄せ書き」がブームに

2014/01/12 08:08 JST更新

(C)vietnamnet
(C)vietnamnet
(C)vietnamnet
(C)vietnamnet
(C)vietnamnet
(C)vietnamnet
(C)vietnamnet
(C)vietnamnet
 ここ2年ほど、ベトナムの新郎新婦の間で、披露宴の出席者の指紋を押した「寄せ書き」を作るのが流行している。披露宴では出席者に署名してもらうサイン帳を用意するのが一般的だが、この「寄せ書き」は、木の幹だけを描いた台紙の上に色とりどりの指紋とお祝いのメッセージを残してもらう。  出席者が一つ一つ押した指紋が葉っぱとなり、夫婦の幸福を象徴するような生き生きとした大木が徐々に形作られ、人生の節目に相応しい思い出の「芸術作品」が完成する。  この「寄せ書き」を考案したのは、商業大学の造形工業科に在籍する「美しすぎる画家」ミン・ドゥックさん。彼女がこの「寄せ書き」を初めて手がけたのは、知人の結婚披露宴に出席した時のこと。友人たちと色々な素材を使って試してみて、インクをつけて指紋を押すことを思いついた。「手軽で、なおかつ深い意味があるところが魅力だと思います」と彼女は言う。  その後彼女は、これを「寄せ書きサービス」として販売することにした。作成に必要なのものは、鉛筆と厚紙、絵の具とインク、そしてインク入れ。木の幹などのベースとなるデザインは、彼女が思いつくまま描くこともあるし、顧客が希望するデザイン見本を参考に作成することもあるという。

 この「寄せ書きサービス」はまだ登場したばかりのため、作成を請け負う人はまだ少ない。結婚披露宴のほか、バレンタインデーや女性の日などの記念日に向けて作成することが多いという。料金は30万~40万ドン(約1500~2000円)程度だ。  この手のビジネスのリスクはそう高くないが、頭金を必ず受け取ってから描くことにしているという。時々うんざりするような目に遭うからだ。 「ある女性に頼まれて、もらった見本を参考に描いたのですが、もう少しで完成というところになって、気が変わったから違う絵を描いてくれと言われたんです。せっかくの絵が無駄になってしまいました」。  彼女は将来、この「寄せ書きサービス」の他に、記念写真スタジオやウエディングドレスのレンタル、「寄せ書き」アート教室の開講など、関連する様々なビジネスを構想しているという。  彼女は最後にこうメッセージをくれた。「誰にでも必ず夢中になる何かがあるはず。一生懸命やり続ければきっと夢は実現します。才能があるかどうかを考えるより、夢に向かって努力するのが一番大切」。彼女はきっと、自分の夢を実現することだろう。 

[Vietnamnet, 03/11/2013 S]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.


このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。

印刷する | ウィンドウを閉じる