[特集]
両腕のない女の子とお祖父さんの愛情物語
2012/07/15 08:00 JST更新
(c)Thanh nien news.com |
4歳のグエン・ティ・ソン・ユンちゃんは歩くときバランスをとるのに苦労する。一度バランスをくずして頭から地面にぶつかり、前歯が4本も欠けてしまったこともある。
紅河デルタ地方ハイズオン省に住むユンちゃんは生まれながらにして両腕がない。そんな彼女の腕代わりになっているのが彼女の祖父タンさんだ。
「ユンは、遊んだり、絵を描いたり、家事を手伝ったりするために腕が欲しいと私によく言います。彼女が20歳になって大人の腕を使えるぐらい成長したら私の腕をあげると彼女と約束しているのです。でも本当は今すぐにでも腕を彼女にあげたいのですが・・・」とタンさんはもらす。
ユンちゃんは腕を使う代わりに足でなんでもこなしてしまう。家の掃除、着替えまで自分でできるという。
タンさんは言う。「彼女は足で食事もできるんです。でも私が生きている限りそんな汚いことは決して許しません。私が彼女の腕代わりなのです」
ユンちゃんの家族が彼女の「障害」を知らされたのは彼女が生まれるほんの6日前だった。その前までは健康な赤ちゃんだと医者には知らされていた。
タンさんによると、ユンちゃんが生まれる年に疫病が流行し、村の大勢の人が高熱を出して何日もうなされた。彼女の母親もその1人だった。
生まれてまもなく、ユンちゃんはすぐに近所で有名人になり、たくさんの人が彼女を訪ねてきた。誰もが彼女に同情し、すぐにでもなにかしてあげたいと言ってくれる人も少なくなかったという。しかし、実際に彼女のもとに集まった寄付金はわずか36万ドン(約1385円)に過ぎなかった。
それでも彼女はたくさんの愛情に包まれて暮らしている。
ユンちゃんの村には子供に恵まれない夫婦が多い。それもあってか、ユンちゃんは村のみんなに娘のように、たいそう可愛がられているという。「親戚をはじめ、村のみんなには感謝をしてもしきれないぐらい大変お世話になっています。みんながひとつの家族みたいですね」とタンさんは話す。
彼女の名前である「ソン・ユン」はベトナム語で「山羊」という意味だそうだ。名付け親は祖父のタンさん、山羊は彼の一番好きな動物だという。「きっとこれから彼女はたくさんの困難に直面するでしょう。でも、彼女は1人ではありません。いつも私たちがついているのです」
[Thanh Nien News ]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.
このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。