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[特集]

ダラット・イージー☆ライダー、我ら観光バイタク隊!

2012/02/26 08:49 JST更新

(C) Thanhnien
(C) Thanhnien
 「これはすごい!こんなのベトナムにしかないぞ!」、あるアメリカ人の男性観光客が感嘆の声を上げた。彼が称えた相手、それは中部高原地方ラムドン省ダラット市にある観光サービス会社、「ダラット・イージー☆ライダー(通称:観光バイクタクシー隊)」だ。  観光バイタク隊には現在、43名のドライバーが所属している。彼らは一様に流暢な英語を操る。ドライバーの中には、中国語、フランス語、ドイツ語を話す者もいる。  観光バイタク隊の結成は1991年。南部ベトナム解放以前にフランス語教師をしていた数人の仲間が語学に堪能な若者を集めて、観光バイタク隊を結成した。当時は国内で誰もやっていない全く新しい試みだったという。  「我々の仕事は、外国人観光客を目的地まで運んで帰ってくる単なるドライバーではなく、外国人観光客にベトナムの文化・歴史を紹介するガイドでもあるのです。あるときは広報、またあるときは大使のような役割を果たさなければなりませんから、生半可な気持ちでは務まりません」ドライバーの1人ロックさんが語った。

 今では、多くのドライバーを抱え、利用客も大勢いるが、結成後しばらくは、バイクタクシーの安全性を疑問視する声も多く、厳しい時期が続いたという。しかし、その後はドライバーたちの懸命に営業活動をしたことにより、利用客が次第に増えていった。最大の転機は、現代表のグエン・バン・ティエンさんが会社紹介のために自社ウェブサイト「dalat-easyrider.com」を立ち上げてからのことだ。元々語学に堪能な人材が揃っていたため、自社やベトナムの観光的魅力を余すところ無く紹介し、海外メディアでも取り上げられるほどになった。  バイタク隊のサービスの質は1人1人のプロフェッショナルなドライバー達によって支えられている。ドライバーの1人であるホンさんはこう語ってくれた。「この仕事の楽しいところは、外国人観光客がベトナム人やベトナムという国を理解して、好きになってもらえる瞬間に立ち会えることです。観光客をバイクに乗せて出発するときは“お客さん”として、ツアーを終えて戻ってくるときには“友人”として、というのが私達のモットーです」  

[Thanhnien 06/02/2012 9:09U]
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