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[特集]

世界で活躍するベトナム系トップ達

2012/02/12 08:42 JST更新

(C) DVT バンク・オブ・アメリカのグエン・トン氏(写真中央)
(C) DVT バンク・オブ・アメリカのグエン・トン氏(写真中央)
 世界では数多くの越僑が様々な分野で活躍している。今日はこの中から、今最も注目を集めている5人のベトナム系トップを紹介する。 ◇トン・グエン氏、バンク・オブ・アメリカの経営戦略室長  ベトナム系アメリカ人のグエン・トン氏は昨年11月、米国最大の銀行バンク・オブ・アメリカの経営戦略室長に抜擢された。ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、同行のブライアン・モイニハンCEOが取締役会で、この人事を明らかにした。トン氏の起用は、前任者であるマイク・リヨン氏の突然の辞任を受けたもの。  同ポストに就任したことで、トン氏はCEOと直接やりとりすることとなった。トン氏は、ゼネラル・エレクトリック社(GE)、マッキンゼー・&・カンパニー、IBM、U.S.Trustなどで広報、常務等を経験した後、2004年にバンク・オブ・アメリカに入社。ブライアンCEOとは資産運用課時代に共に働いたことがある。 ◇ジャック・チュオン氏、北米エレクトラックス・メジャー・アプライアンス社長  ジャック・チュオン氏は、2011年8月よりスウェーデンの家電大手エレクトロラックスの副社長とグループ企業エレクトロラックス・メジャー・アプライアンスのCEOを兼任している。エレクトロラックスのマクローリンCEOは人事発表の席で、ジャック氏の功績を高く評価し、同社が掲げる長期的戦略を実現する上で最重要人物の1人であるとコメントしている。

◇ブイ・ティエン・ズン氏、IBMグローバル・ビジネス・サービス事業部副リーダー  ブイ・ティエン・ズン氏は、IBMグループで最も注目されている人物だ。同氏は紅河地方タイビン省ティンフォー村に生まれ、両親とともにホーチミン市に移り住んだ。17歳のとき僅か150ドルを持って渡米。ミネソタ大学の電子工学科を卒業した後、IBMに就職し、配属された部署で販売の才能を発揮する。その後は同社の商品販売部門の責任者として、数々のポストを歴任し、現在はIBMグローバル・ビジネス・サービス事業部の副リーダーを務めている。 ◇ミシェル・ファム氏、アウゲン・ソフトウェア・グループ会長  2011年3月に開催された世界経済フォーラムで、財団理事会でヤング・グローバルリーダ使命委員会の議長を務める、ヨルダンのラーニア・アル=アブドゥッラー王妃は、アウゲン・ソフトウェア・グループ(ニュージーランド)のミシェル・ファム会長を世界の若きリーダーとして表彰した。  ミシェル氏は一家全員が技術者という家庭に生まれ、12歳のとき両親と共にニュージーランドへ移住した。アルバイトをして学費を稼ぎながら高校・大学を卒業し、1993年に4人の友人と共にアウゲン・ソフトウェアを立ち上げた。2000年以降、創立時のメンバーが独立していくなか、同氏は会社に残り、会社の発展のため奮闘した。現在は国内に子会社11社を持つまでに成長した。また、同氏は2015年までの発展計画において、東南アジア市場での保険およびグリーンエネルギー分野に注力する方針を打ち出している。 ◇ジミー・ファム氏、社会福祉法人KOTO代表  前述のミシェル氏と同じく、社会福祉法人「KOTO(Know one, Teach one)」代表のジミー・ファム氏も世界経済フォーラムで表彰された一人だ。表彰を受けた同氏は、非常に光栄で今後の活動にとっても励みになるとコメントしている。同氏はハノイ生まれ、シドニー育ち。自らの信念と指導力を持って、KOTOの活動を通じ、何百ものストリートチルドレンをホテルやレストランで働けるコックに養成してきた実績が高く評価された。  在ベトナム・オーストラリア大使は、次のように彼を讃えている。「ジミー氏がなし得たことはベトナム人やオーストラリア人の誇りであるのみならず、社会で困難な立場におかれている子どもたちを助ける活動に従事する全ての人々の励みとなることだろう」  

[DVT 04/01/2012 10:47U]
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