[特集]
ラジコン飛行機マニアの元警官と大空への夢
2011/11/06 08:33 JST更新
(C) Vnexpress, Nguyen Dong |
最近、ハノイ市やホーチミン市といった都市部では、本格的なラジコン飛行機専門店がオープンしており、これらに夢中になる大人たちが増えているという。今回紹介するレ・クイ・チョン氏もその1人だ。
「ラジコン飛行機を修理するのに2、3か月掛かることもあります。でも、それが大空に飛び立ったとき、全ての苦労が報われます」元警察官のチョン氏はそう語った。北中部トゥアティエン・フエ省にある彼の自宅は、4年以上前から、ラジコン飛行機の修理場と化している。チョン氏は現在、地元のラジコン飛行機クラブの会長も務めており、彼の自宅は地元の飛行機マニアが集う場所としても知られている。
「子供の頃から飛行機遊びが好きで、ゴムやビールの王冠などを使って自作していました。警察官になってからは忙しくて、日々の生活に追われていました。でも、警察官として過ごした36年間、飛行機への想いは常に持っていました。警察を退職したとき、これからは全ての時間を飛行機のために使うんだと決めたのです」
ラジコン飛行機を極めるには、航空力学や設計工学などの知識も求められるため、実際にはかなり高度な遊びだと彼は言う。但し、細心の注意を払いさえすれば、だれにでも操縦できるとも語った。
フエ市には当初、飛行機クラブがなかったが、クラブ発足に尽力した彼や仲間達の努力によって、次第に会員が増えていった。彼の熱心さ惹かれて、ラジコン飛行機にのめり込んでいったという人も少なくない。
飛行機への憧れは、その強さに差こそあれ、少年時代に誰しもが持つものだ。ラジコン飛行機は、そんな夢を実現する手段でもある。しかし、実際に飛ばすとなると、そんなに簡単なことではない。自由に操縦できるようになるまでに少なくとも3年、まっすぐ飛ばすだけでも2年は掛かるという。
そうして、苦労して飛ばした飛行機を見ていると自分が空を飛んでいるような気分になり、ストレスやつらいことも忘れてしまうと会員達は口々に語った。
[Nguyễn Đông - Phú An Vnexpress 10/10/2011, 11:52 GMT+7U]
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