[特集]
米軍空母ジョージ・ワシントンで働く越僑海兵
2011/10/23 07:15 JST更新
(C) Vnexpress, Vu Le |
米国海軍の航空母艦ジョージ・ワシントンでは現在、約20人の越僑(在外ベトナム人)整備士が所属しており、機体から電気系統にいたるまでの整備を担当している。太平洋上に向けて出港した空母ジョージ・ワシントンに搭乗する越僑の米国海軍隊員らから、空母での生活について話を聞いた。彼らはベトナムにルーツを持つとはいえ、ベトナム語はほんの少ししか話せないが、仲間内でベトナム語を話すのは楽しいと語った。
整備士のチャンさんによると、所属する第7部隊には5500人の隊員が所属しており、様々な役割を担当しているという。その中で越僑は20人、機体や電気系統の整備などに従事していて、女性も2人いる。隊員は担当業務によってシフトで勤務しているため、それぞれが会う機会は少ない。
「たまに食堂で他のベトナム人隊員と一緒になることがありますが、そんな時はとても嬉しいですね」とチャンさんは語った。カリフォルニア州で生まれ育ったティエットさんは、軍需セクションで2年間働いている。彼によると、空母での仕事は単調で、陸や家族が恋しくなることもあるが、その代わりに世界中の色々なところへ行ける。
休暇や休憩時間には、隊員たちは運動をしたり、映画を見たり、本を読んだり、ゲームをしたりしている。希望すれば、高校や大学レベルの教育を受けることも可能だという。寄港したときには、上陸の許可を得て、思い思いに陸地へと飛び出していく。久しぶりに陸に降り立ったときの感触は格別だという。
彼らは口をそろえて一様に故郷や母親の味が懐かしいと語った。「故郷へ帰ったら真っ先に母が作った料理が食べたい。船上でいくらおいしい食事が出たとしても、おふくろの味にはかなわないよ」
船上ではベトナム語に触れる機会は多くなく、偶然会えたときには嬉しくなって近況を尋ね合うのだという。海軍での仕事は陸上勤務と船上勤務がローテーションで変わっていく。「船上勤務で海に出て少しだけベトナムに近づいたかと思ったら、次のローテーションではまた米国に戻ってしまう」ある隊員は別れ際にそう言った。
[vule Vietnam Express 18/8/2011, 06:12 GMT+7 u]
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