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[特集]

赤十字協会が「安全バイタク隊」設立

2008/09/14 08:27 JST更新

 南中部カインホア省ニンホア郡のモイ市場を拠点に長年バイクタクシーの仕事をしているチャン・フー・ハイン氏は8月6日の朝、いつもより少し早起きして市場に向かった。その日は、同郡赤十字協会が設立した「安全バイクタクシー隊」の隊長に就任する日だった。写真が貼られ携帯電話番号の書かれた名札を上着のポケットに装着し、応急手当用の医薬品を小さなかばんに入れると、彼はその日の職務を開始した。  「隊員は30人。彼らの多くはこれまでにもけが人を病院に運んで助けたことがあるが、これからはもっと組織的な活動ができるようになる」。ハイン氏はうれしそうに語った。正式に活動を始める前に、彼は仲間たちとともに応急処置の訓練を受けたという。隊員たちの仕事道具入れの中には、包帯や消毒薬などが入っている。地元の人々は、バイクタクシーの仕事をしながらけが人の救助もする彼らのことを親しみを込めて「1人で2人分のバイタク」と呼ぶ。  隊員たちは、お客さんを乗せているときにけが人を見つけたら、事情を説明して分かってもらい、救助にあたるよう指導されている。安全バイタク隊が活動を開始した当日の午後8時半ごろ、ハイン氏がお客さんを乗せて走っていると、転んで田んぼに落ちてしまった女性2人を発見した。彼はすぐにバイクを止め、田んぼにおりて2人を道路に助け上げた。2人は皮膚をすりむいていたので応急処置を施した。  活動開始から数日で、安全バイタク隊は数十人の人々を助けることができたという。隊に参加した隊員たちは、よりよい接客サービスの仕方も学んでいる。隊員のディン・フェー氏は「隊に入ってから誇りを持って仕事ができるようになった。お客さんからも支持されている」と笑顔で語った。  

[Thanh Nien online, 00:02:50, 15/08/2008]
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