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クリスティーナ・グエンは、アイデアをつむぎ出すとそれを実際にどう生かしていくかを考えることが好きだ。17歳の時、彼女はカリフォルニアでお茶のおいしい入れ方を研究した。それから6年を経た今、彼女の家族はミネソタ州で「ザ・ティーガーデン」というお茶のチェーン店を3店舗展開している。 23歳になった彼女は「デザイン・コレクティブ」という店を経営している。この小さな店は彼女が3年前に立ち上げたもので、洋服やアクセサリーを扱っている。店の商品はほとんどが地元のデザイナーやアーティストによって作られたもので、高いクオリティとオリジナリティを誇る。「デザイン・コレクティブ」の入居する建物には、家族が経営する「ザ・ティーガーデン」も同居している。 「デザイン・コレクティブ」を開いた動機を尋ねると、普段から小さなブティックやハンドメイドの店を回るのが好きだったのだという。彼女は「この店の経営は、ギャラリーの経営に似ているわ。シャツ、ベスト、アクセサリー・・・。これらの製品はすべて手作りで、この世で一つしかないものなの。決してコピーなんかできないわ」と話す。 また、ミネソタ州の新人デザイナーの製品を買えるのもここだけだ。新人デザイナーにとって自分の製品を売る場所は簡単には見つからない。クリスティーナは気になるデザイナーがいると自ら会いに行き、製品の選定にも加わる。「これは地元デザイナー支援の一環でもあるの」と彼女は言う。 1970年代にアメリカに渡ったベトナム人たちの中で、彼女はミネソタで生まれ育った最初の世代だ。ミネソタ大学付属のビジネススクールを卒業したのは20歳の時だが、実際はそれより前に「ザ・ティーガーデン」を成功させている。彼女は自分の実践したことが理論上でも確かめられたと考えている。 だから「デザイン・コレクティブ」が地元の産業界から注目されるのも、何の不思議もないことだ。彼女の店は「シティ・ページ」という雑誌の最良の店ランキングで2年連続1位を獲得している。ノースウエスト航空の機内誌などでも紹介されたので、観光客も多く訪れる。店の効果で、地元の無名デザイナーが全国で知られるようになった例もある。その中の一人キャサリン・ゲルデスは、先日有名なテレビ番組「プロジェクト・ランウェイ」でも取り上げられた。 クリスティーナはこの先のことはまだ分からないという。しかし彼女のビジネスに触れた人々は、次にどんなアイデアが形になるのかを楽しみに待ち望んでいる。
[Nguoi Lao Dong online, 19-04-2008 02:06:37 GMT +7]
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