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ハノイ在住のクオックさんは、花嫁のためにイタリア製のウェディングドレスをプレゼントした。裾が20メートル以上あろうかというそのドレスのお値段はなんと1万5000米ドル(約170万円)。また、ベトナムでは結婚式当日に花婿が花嫁を実家に迎えに行く風習があるが、このために彼は30台以上の高級車を借りた。そしてこの幸せな日の思い出を記録するため雇ったカメラマンは12人、その費用は6900万ドン(約50万円)だ。 クオックさんが披露宴の会場に選んだのは、ハノイで最も格式の高い有名5つ星ホテル。招待客は新郎側だけでも1400人と非常に多いため、披露宴はホテルとレストランで2回行う。その費用はしめて3億ドン(約220万円)。美しく飾られた会場では、ヨーロッパで撮影した新郎新婦の記念写真が次々とスクリーンに映し出されている。そんな中、招待客の数人が「飾りの花代だけで3000万ドン(約22万円)ですって」と噂していた。クオックさんは、「僕は洗練された美しいものが大好きだし、大切なこの日を特別なものにしたい。だから僕は他の人とは違う結婚式をしたいんです」と満足げに語った。 ハノイ市郊外に住むフンさんは、政府機関の幹部職員で、両親は会社を経営している。花嫁を迎えに行くフンさんの車の列は、先頭に黒いベンツの公用車、次いでカムリ、モンデオ、BMW・・・と高級車全15台がずらりと並び、道行く人々が何事かと振り返るほど。親子ともども交友関係が広いため、結婚披露宴は5回に分けて行うという。1回目はフンさんの上司たちを招待しハノイの有名ホテルで、そして残りの4回は彼の地元で行う。ところがフンさんの故郷は農村部にあり、普段は近所の家で飼っている豚などに群がるハエや蚊がぶんぶん飛び交っている。そのため彼の家族は、披露宴の日のために、除虫費用として500万ドン(約3万6000円)を費やしたのだった。 こうした豪華な結婚式、披露宴を行うカップルは最近増えてきているという。彼らが「人生最高の日」に投じた金額と同じだけ、その幸せもまた大きいことを願うのみである。
[2006年8月22日 VnExpress]
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