アメリカ：大人気のベトナム人歌手クリスティーン・サー [特集]

　24歳のベトナム人歌手クリスティーン・サー（Kristine Sa）はこれまでに3枚のアルバムを発売している。彼女は6歳のときトロントに移住した。幼い頃からカナダに住んでいたが国籍はアメリカで、デビュー当時はベトナム名を名乗っていた彼女には、アジアの歌手としてアメリカのエンターテインメント業界で認められたいという夢があった。彼女は作詞作曲を自らこなし、曲にはならなかった詩を集めた　「From the mountain top」という詩集も若干19歳のときに出版している。　彼女の成功は、決して在米ベトナム人レーベル「ネメシスレコード」のバックアップだけによるものではない。実際、一枚目のアルバム「I never know」の撮影で韓国を訪れた際に彼女は地元誌の表紙を飾っており、他国での人気も高いことがうかがえる。クリスティーンはあどけなさと大人びた表情をあわせ持ち、歌声には詩情を漂わせ、ステージ上でのパフォーマンスへの期待も高い。彼女は2006年の6月から8月にかけてアルバム「Hopeless Romantic」の撮影のためにテキサス、ヴァージニア、カリフォルニアの3つの州を訪れている。　子供の頃からアメリカで暮らしているので、ベトナム語は忘れてしまって英語が染み付いているのではないかと思うと見事に想像を裏切られる。彼女は「The Ocean’s sky」という歌を巧みな南部のベトナム語で歌い上げている。また、「うる星やつら」「らんま21」などの日本のアニメソングカバー集も発売している。（参考→ http://ranma.seesaa.net/article/13042841.html ）　ウェブで彼女の名前を打ち込んで検索すると、150万件ものサイトがヒットする。新しいアルバムの発売を待てないファンのために、彼女の公式サイトhttp://www.kristinesa.comではアルバムの中の4曲を聴くことが出来るようになっている。

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