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今、オーストラリアではベトナム旅行がブーム。それに伴い、ベトナム料理レストランや雑貨店にはベトナム系以外の客が急増中。
オーストラリア在住のホアン氏が雑貨店を始めてから3年になる。店にはベトナムから輸入した商品が並び、日増しに客足が増え、景気は良くなっている。驚くべきことに、この雑貨店の客の多くはベトナム系オーストラリア人ではないのだ。ベトナム人でもあまり買わない葬式用の金紙や故人が地獄で使うための紙幣、発酵調味料、またはベトナム旅行中に虜になったベトナム料理の食材を求めて、地元のオーストラリア人が買い物に来るのだ。
南シドニーに住むグッドウインズ夫妻も当紙の取材に、ベトナムは今観光サービスの欠点が日増しに改善され、質とレベルが上がってきていると熱く語る。同夫人は「イタリアの五つ星ホテルよりホーチミン市の五つ星ホテルのほうが安い上にサービスの質やレベルが良かったわ。2007年にはもう一度ベトナムを訪ねる予定よ。私は再びホイアンを尋ね、市場に行き、料理を作りたいの。特に雷魚のターメリック炒め(チャーカーラーボン)をね。」と、語ってくれた。
オーストラリア人の中で、油の使用が少なく野菜を多く食べるベトナム料理は大人気。ベトナム系オーストラリア人が少ないアデレードのような街でもベトナム料理レストランが登場し人気を集めている。ディン氏がオーナーの「ベトナム」という名前のレストランも予約が必要な人気店だ。記者が取材で訪れた日も夜10時にならないと予約は取れず、その時間にもかかわらず、同店はアジア人ではなくオーストラリア人客で埋め尽くされていた。
店を持って初めの4年間、経営は苦しく、赤字が続いた。そんな時、ひとつの悲劇が店を襲った。少女が店内で射殺され即死したのである。ディン氏は彼女のために祭壇を作った。「これからは私の事を見守り支えてください。」という、思いからである。それから、幸運の女神が彼に微笑んだのである!その事件以降、彼の店は有名になり、雑誌や新聞でも取り上げられるようになったのだ。
もちろん、彼も料理とサービスの質とレベルの向上に専念し邁進した。彼の店にはオーストラリアの有力紙(The Australian/Herald Sun/The Advertiser等)に取り上げられた記事が所狭しと飾られ、同店はベトナムとオーストラリアの文化交流の場になっている。今、彼は南オーストラリアのベトナム系サッカーチームのスポンサーでもある。
[2006年6月5日 Tuoi tre紙 電子版]
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