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近年、仕事やビジネスをするためにベトナムへ戻ってくる越僑(在外ベトナム人)の若者が増えている。彼らの多くは欧米で教育を受け、欧米のビジネスを理解し、ベトナム語と英語ができるうえ、ベトナムの文化も分かる。そんな彼らにとって、発展途上にあり、かつビジネスチャンスの多いベトナムで仕事をすることは非常に有利なのだが、一方で困難なこともある。 ベトナム人、特に年配の世代には、いまだに越僑を「祖国の裏切り者」と考える人もおり、そうした態度を同僚のベトナム人たちに感じる、とある越僑の青年は言う。「祖国を捨て、外国で豊かな暮らしをしている越僑がなぜ発展途上のベトナムに戻って来て働きたいのか、理解できないのです」。 また、越僑の多くはベトナム語を話せるが、普段家族と話すベトナム語とビジネスで使うベトナム語は違う。そのため、「ビジネスベトナム語」に自信を持てない越僑たちは、仕事の効率も考え、英語で会議や交渉に臨む。するとベトナム人の目には、「気取っている」とか「見下している」と映るのだ。 それでも、ほとんどの越僑の青年はベトナムで働くことに満足していると言う。ある越僑の青年は、「いつかベトナムに戻り、祖国のために自分のできる限りのことをしたい、といつも考えています」と語った。
[2006年6月3日 VnExpress、BBC、FT]
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